犬・トリミング関連の話

後輩ができた時のことを念頭に、仕事に取り組んでみる。

こんにちは!Sueです。

ぎやー!今日は起床が6時になってしまいました。

朝から雨です。暗いです。頭が重いです。

自分の時間が2時間半になってしまいました。

まあ、こんな日があってもいいでしょう。

自分に甘いSueです。てへぺろ。

 

さて、今日は、後輩が現れるかもしれない時のためにも、今のうちに、教わる側の不平不満をなるべくわがままに書こうと思います。

トリミングの話しを書きますが、どんな仕事でも同じだな、と感じています。

トリミング学校での出来事と、お店での出来事を混ぜて書きます。

先生や先輩からの指摘内容は、自分が直接言われたことと、耳に入ってきたことを混ぜて書きます。

正直、「できない人」(私)の八つ当たり、と思われても仕方がないです。

ですが、できるようになると、喉元すぎれば…じゃないですが、新人が「なぜわからないのか、わからない。」という状況になりそうな気がするのです。

あと、もし、後輩を育てる側になる時があったら、最短で必要最低限の技術を身に着けてほしいと思うのです。

やらない理由、やりたくてもできない理由はあると思いますし、順番というものもあるのかもしれません。

数年後、振り返って、このブログを読んだら、「何言っちゃんてんの?過去の自分。」と思うかもしれません。

ですが、一旦それらはおいといて、現段階の「できない人」の気持ちを書きます。

 

できあがりイメージを共有したい

まず最初に感じたのは、できあがりイメージが共有されていないので、最初から、最後まで、モヤモヤな状態のままスタートし、モヤモヤな状態のまま終了するのね、ということ。

スタンダードカット以外、正解らしい正解がないので、難しいと思います。

ですが、基本的なことが身につくまで、可能であれば、色や顔の特徴が違っても、せめて、細い四肢と太い四肢、ボディーに合わせた四肢とそうでない四肢、基本的なテディの顔や、首まわり、顎下は、出来上がりの写真(絵でも)がほしい…といつも思うのです。

同じ市販の本を見るでも、同じYouTube動画を見るでも良いと思います。

とにかく、教える側と教わる側のイメージは共有しておきたいです。

最終的にどんな形にしたいのかイメージできていない=どこに向かって自分は何をしているのかよくわかっていない状態で切っているので、「できた!」と思うから、先生や先輩に確認してもらいたい。ではなく、「もうわかんないからいいや。」と思って確認してもらうことになります。

そうすると、大抵、「これだめ。」とか「オーダーシート(カルテ)に、四肢細く、って書いてあるのに細くない。」とか「バランスが悪い。」とか言われます。

そんな時、いつも、「じゃあ、どうすりゃいいの!?」と思います。

時間ばかりが過ぎる感じがします。

そのうち、時間切れになり、先輩が最後までやってくれるのですが、「悔しい!」というより、「結局、わからない。」ので、次回も同じだろうな、と思います。

 

写真があれば、できる、とは思ってはいませんが、見比べて、どこが違うか、写真に近づけるには、どこをカットして、どこをカットしちゃダメだったのか、確認できるのになーと思っていました。

「あー、もう。時間がないから、切っちゃうね。」じゃなくて、そうなる前に「ここをこんな感じで切ってみて。」って言ってほしいです。

「答え合わせの教育は良くない!!!」
「そもそも、お客さまと”かわいい”の感覚を合わせることも難しいんだから、今のうちに、それに慣れろ!」

とか言われそうですし、できるようになると、そんな日々が懐かしく思えるのかもしれません。

 

時間配分と、仮説の立て方

せっかちなくせに、私のキライな言葉に、「急いで!」があります。

「急いで!!」という掛け声には、キリッとなり、「期待に応えなきゃ!」みたいな場の空気になる感じがします。

そんな空気感を、「なんか、ドラマっぽい。」と思いながら、理屈っぽい私は、「急ぐ」がどのくらいなのかわからず、ぼーっとしてしまいます。

例えば、毎月来てくれるトイプーの仕上げまでを先輩なら2時間で仕上げられるところ、私がやると、いつも3時間かかるとします。

そんな時、まずわからないのが、各工程での時間の目安。

毛量とか、汚れ具合や、落ち着きのない犬なのか…にもよりますが、シャンプー前工程でどのくらい、シャンプーでどのくらい、ブローでどのくらい、顔以外のカットでどのくらい、顔カットでどのくらいなのか、目安がわからない。

次にわからないのが、できていない状態からできている状態にするための仮説の立て方

例えば、ブローにかかる時間が、先輩は30分、私は1時間ということがわかったけど、それでも、私のブロー時間が縮まらないとします。

そんな時、「シャンプー前のブラッシングが良くなかった」のか、「洗い方が甘かった」のか、「タオルでもう少し拭いてからドライヤーをかけた方が良かった」のか、などなど、ブローが遅い原因が何なのか、最初は想像すらつきません。

なので、ブローに時間がかかったら、ブローにばかり気を取られ、やっきになって、毎回、短時間で終わらせようとしてしまいます。

そうすると、今度は、「伸びてなーい!」とか「生乾きー。」とご指摘をいただきます。

それだけならまだしも、時間がかかって、犬に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

また、親切心で、ある時は、◯◯が悪いのかも、とか、ある時は、◯◯が良くないのかも、とか言われても、どの指摘をピックアップしたら良いかもわかりません。

毛質とか、毛量とか、毛玉のあるなしとか、脂っぽい肌かそうじゃないか、とかにもよるかもしれないけど、最初はやっぱりわからないし、いろいろ言われると、混乱します。

そんな状態なので、「急いで!」と言われても、急いで確実に仕上げるには、どこをどうしたら良いのか、検討もつかないわけです。

「そんなこと、自分で工夫してやれ。」

とか言われそうですし、できるようになると、そんな日々が懐かしく思えるのかもしれません。

 

できた状態をその場で教える

「せっかちだからできないんだよ。」とよく言われます。

せっかち、という自覚はあります。

歩くのが早いので、目的地に着くまでに息があがって、汗だくだくだし、

ご飯を食べるのは遅いけど、最後の一口をもぐもぐしながら食器を洗うので、実家に帰った時、「気配を感じるだけで疲れる。」と親に言われたし、

仕事が終わったら即掃除するし、服着替えるのも早いので、「今日、これから用事あるんですか?」と聞かれることが多い。

でも、「せっかちだからできないんだよ。」と言われても、どこをどう直せば良いかわかりません。

 

いつだったか、ほんとにせっかちが原因なんだろうか?という出来事がありました。

数えてないけど、振り返ると、かれこれ、100頭以上はシャンプーをしています。

ざっと計算すると、150〜160頭くらいか、もう少し多いか。

先日、初めて、「あ、汚れがおちた!」の感覚や状態がわかりました。

それまで「今日も耳がまだ少し脂っぽいです。キレイに落ちるように洗ってください。」と指摘さることが多くありました。

そんなことを言われても、言われた通りのシャンプーの量や回数で洗ってるし、そもそも、どの状態が良いのかもわかりませんでした。

いい加減腹が立った私は、言われていた通りのシャンプーの量と回数では洗わず、ルールを破り、多めのシャンプーを使って試してみました。

そしたらすぐに落ちました。

この時に、シャンプー中に、汚れが落ちた感覚もわかりました。

100頭以上やって、ようやくです。

もしかすると、他のみんなは、20頭くらいですでに気づいているのかもしれません。

その後、再度、指示通りの量と回数で洗ってみましたが、脂は落とせませんでした。

その時、せっかちなことが理由ではない気がしました。

ちなみに、ある日、たまたま先輩が使ったシャンプーの量を見ていたら、私に指示してた以上に使っていました。

私に対して意地悪してるとか、試練を与えているという感じは全くしないのですが(ほんとにしない。)、時間の無駄なので、こういうのはどうなんだろう、と思いました。

 

また、先日、初めて、トイプーの「毛が伸びた状態」がどいう状態なのか、わかりました。

それから、トイプーをテディカットにする時に、なぜ、その部分をカットするのか、わかってきました。
※後日書こうと思いますが、いつも確認してくれる人じゃない人に具体的に教えてもらって、わかるようになりました。

これらに関しても、気づくのが遅いのは、私だけかもしれません。

 

時間を気にするあまり、全ての工程を急ぎすぎているのは確かなんだけど、どの工程も、どの状態が「良い」のか、全くわかっていないので、次々に進んでしまって、最終的に全てが遅くなるんだな、ということがわかりました。

「せっかちだからできない。」というより、(すぐにできるようになるかならないは別として、)具体的に「できている状態」がわからないから、なんじゃないか、と思いました。

それこそ、時間に余裕のある時に限られるのかもしれませんが、1つ1つ教えることで、やっぱり、成長スピードが違う気がします。

「自分から目的意識を持って学ぶことが当たり前なのだから、教えてほしいなんて、何を言ってんの?」

と言われそうですが、こんな出来事を忘れずに大切にしようと思います。

 

行動や、言葉の使い方

指摘してもらえるのは、とても嬉しいです。

少しでも期待してもらってなければ、何も言われないと思っています。

ですが、ちょっと間違えると、大袈裟な言い方ですが、信頼関係が成り立たなくなる可能性がありそうです。

 

例えばですが、昨日は、「Sueさんは、前足をカットする時に、裾が広がって、ブーツカットみたいになる癖があるので、まっすぐになるように気をつけてね!」と言ったのに、
今日は、「Sueさんは、前足をカットする時に、もんぺみたいになる癖があるので、まっすぐになるように気をつけてね!」と言うのは、良くないです。

私の「癖が変わっている」、ということが良くない。

この人、指摘はするけど、見てないんだな、と思うのです。

 

また、

昨日は、「ブローをする時は、そんなにスリッカーを動かさなくて大丈夫。」と言われたから、スピードを確認してもらったのに、今日、同じくらいのスピードでやってみると「もっとスリッカーを動かさなきゃ!」というのは、正直よくわかりません。

私の場合、スピード、というより、単純に風がきちんと当たってないことが多かったり、伸びきるまでに次の面に移動してしまうので上手くブローができていないのだと思われるのですが、スピードやスリッカーのサイズを指摘されると、初心者は、それにしか意識が向かないのです。

もちろん、私が教える立場になった時、悪気はないのに、傷つけてしまうことを口にしてしまうこともあるかもしれません。

上手く説明できず、あれこれ言ってしまって、混乱させてしまうこともあるかもしれません。

ですが、いつの間にか、「指摘することが教える側の仕事」にならないように、気をつけようと思いました。

 

行動に関してもそうです。

カルテはこう書け、と言いながら、自分でそうしていないのは、やはり良くない。

サンプルを用意すれば済む話。

「都度、私の言うと通りにしてください、先輩なので。」になってしまうのは、目的を見失った、次につながらない行為だと思うのです。

 

些細なことですが、洗濯物をここにかけるのはだめ、と言いながら、自分でかけるのも良くない。

え…そんなこと?って思いますよね。

ですが、些細なことであればあるほど、「え…」が増えて、いつの間にか、信頼関係が崩れていくのかなと思います。

こういう行動を見ていると、一貫性のある行動をとるように、日頃から気をつけようと思うのでした。

 

あとは、最後に、どの仕事でもそうだと思うのですが、

直してほしいことや、問題点は、数時間後とか、1日後ではなく、その場、その時に言うこと。

これ大事。

 

おすすめ書籍。その時が来たら読み返す。

オトナ相手の教え方
オトナ相手の教え方
関根 雅泰 (著)

 

んじゃあ、私が誰かの先輩になったら、上手に教えられるんだろうか?と思って読んでみました。

その時が来たら、読み返して実行します。

 

タイトル画像:WokandapixによるPixabayからの画像

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