こんにちは!Sueです。
「留学」とひとことで言っても、人それぞれ目的は違うでしょう。
・異文化の中での生活を経験してみたい。
・英語をがっつり勉強したい。
・目的のアカデミックを掘り下げたい。
・とりあえず行ってみよう。
目的があって留学を決めたなら良いのだけれど、「とりあえず行ってみる」には、案外落とし穴が待ってる気がします。
●留学中の5年間、実は苦しんでいました。
●留学して2年目から、なんだか様子がおかしくなってきた。
●「留学=英語を習得する」だけじゃない!
●「留学」が「目的」になっていた。
●「目的」と「ゴール」と「目標」について。
●興味のあることや、自分に向いているかもしれないことを探る方法。
●「目的」と「ゴール」と「目標」についてストーリー仕立てでわかりやすかった本
留学中の5年間、実は苦しんでいました。
20歳~25歳の間、留学というか、遊学してました。
じっと見守ってくれていた両親には感謝せずにいられません。
ある意味、誰にも監視されていないので、かなりのびのびだらだら過ごすことができました。
行けば英語だって自然に覚えられるだろうし、やりたいことも見つかるっしょ、みたいな軽いノリで行ってしまいました。
ですが、留学する前に、あることをしていなかったので、実は苦しい5年間でもありました。
留学して2年目から、なんだか様子がおかしくなってきた。
最初の1年目は、やる気まんまんなので、アクティブに過ごしていました。
待ちに待った海外生活ですからね!
様々な国からやってきた生徒たちとの出会いもあって、本当に楽しい時間を過ごしました。
ですが、2年目に入ると、なんで英語の勉強をしてるのかよくわからなくなったりして。
留学しに来たからには、少なくとも英語ができないと…と思ってはいたけど、力が出ない。
トニ~、力が出ないよ~。
すごい中途半端に話ができていたので、これ以上勉強って必要!?とか思ってたりしました。
特に、長文を読むことがすんごいキライで、死ぬほどイヤで、「なんでこれ、読んでんだっけ!?」とか思っていました。
最も我に返る瞬間というか。
休みの日は、1日中ソファーに寝そべってごろごろしていました。
ちょっとした連休は、連休の間中、ずーーーーっとごろごろごろごろしていました。
時間だけが過ぎていって、どんどん焦るんだけど、焦れば焦るほど、どんどんゴロゴロするようになって…という感じ。
社会人になる心の準備もできてないから日本に帰りたくないし、でも英語の勉強するのもイヤだし、もう全てがイヤでした。
ぜんぜんハッピーじゃなかった。
案外、ハメを外してハチャメチャに遊ぶタイプだったら、色んなものを見て、色んな人と出会って、良かったのかもしれないなー。わかんないけど。
「留学=英語を習得する」だけじゃない!
英語の実力がどんなであれ、受け入れてくれる専門学校があることを知りませんでした。
大学進学を考えているなら、TOEFLとか何か指定の英語のテストを受けないとだめだと思うんだけど、そうじゃなかったら、ついていけないだろうから。
でも、そうじゃない学校もあるってこと、
知らなかったー。
友人のすすめで話だけでも聞きに行ってみたら?ということで、Webサイトデザインを教えてくれる学校に行ってみました。
すんなり入学できた後は、毎日が楽しかったことを覚えています。
私の場合、TOEFLである程度点数をとらないと、次には進めないと勝手に思い込んでいました。
「とにかく英語を頑張らなきゃ!」「でもなんで英語の勉強してるんだっけ…」という思いがぐるぐるしているだけで、もやっとしたものすらなかったです。
視野が狭まっていて、興味のあることとか、やってみたいことなんか、何も考えていませんでした。
英語がある程度のレベルにとどいてないと、他の勉強ができないと勝手に思い込んでいたこともあり、かなり時間を無駄にしてしまった感じがあります。
「とりあえず行ってみよう。」でも良いんだけど、「英語」という「コミュニケーションスキル」をちょっと横に置いといて、好きなことや、興味のあるものを留学する前から、なんとなくでも良いので、見つけようとすることをおすすめします。
「留学」が「目的」になっていた。
山と森しかない、つまり、木しかない、とっても静かすぎる「ど」がつくほどの田舎で生まれ育ちました。
小学校低学年の頃、メジャーな国を紹介している写真つきの子供用の百科事典を見るのが大好きでした。
色んな言葉があって、色んな文化があって、全部の国に友達をつくりたい!と思っていました。笑
余談ですが、英語の勉強をするために高校生の頃から文通していたフランス人の友達に、社会人になってから会いました!
子供用の百科事典を見るのが大好き少女は、そうこうしているうちに、気づけば『Olive』を読む年齢になりました。
(たしか)その雑誌に、UKに留学している高校生のコラムが載っていて、毎回楽しみにしていました。
ど田舎すぎて、下手すると、保育園から高校まで、顔ぶれも変わらない…そんな状況に嫌気がさしていた時期でもありました。
そんな状況も手伝って、私も海外で生活がしてみたい!!という気持ちがどんどん膨らんでいきました。
その当時は、今よりもぜんぜん視野も狭いし、自己分析もできていなかったこともあって、「海外で生活する」ということが、目的になってしまっていたのかな、と思ったりもします。
これだと、「そこで終わり」になってしまうので、次がないわけですよ。
「目的」と「ゴール」と「目標」について。
社会人になり、『ザ・コーチ – 最高の自分に出会える『目標の達人ノート』
谷口 貴彦 (著)』谷口貴彦(著)の本を読むまで、「目的」と「ゴール」と「目標」の違いがわかっていませんでした。
答えを言ってしまうと、こんな感じ。
【目的】成し遂げようと目指す事柄の真の(心からの)動機。ビジョンとも言えます。
※目的がなければ、「ゴール」も「目標」も立てることができません。
【ゴール】目的のための近めの将来において到達したい「最終的な場所」。
【目標】目的を念頭におきながら、設定したゴールにたどり着くまでに必要な行動。
マラソンランナーを例にあげると、こんな感じ。
【目的】私は自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことのすばらしさを伝えたい。
【ゴール】そのために、次のオリンピックで金メダルに挑戦します。だから毎日努力して、今年の最終レースで優勝します。
【目標】ゴールを達成するために、10キロのタイムをあと3ヶ月であと3分短縮し、今月、合計500キロ走りこみ、脚力を10パーセント強化します。
上のマラソンランナーのゴールをよく読むと、ゴールが2つあります。
目的に向かうのに、ゴールは複数出てくると思います。
なので、それぞれのゴールを達成するための目標も違ってきます。(同じ場合もあるけど。)
本当に心からやりたいことがみつかったら、あとは、「目的」と「ゴール」と「目標」のそれぞれの間にあるギャップを埋めていくイメージで行動する。
んで、定期的に、どこができていて、どこができていないか、もうちょっと工夫ができるか、の進捗確認をします。
実際、スタッフだけでなく、お金もマネジメントしなければならない仕事をしていた時、目的も、毎月のゴールも、明確に設定したので、これに当てはめて運営をしてみたところ、かなりうまくいきました。
ちなみに、本当に心からやりたいことが見つかっていなければ、最初からあんまりかっちり決めなくて良いと思います。
なぜかと言うと、無理に目的やゴールを設定しても、本心ではないので、絶対に動けないから。
ただ、このフレームワークが頭に入っていた方が、「目的」と「ゴール」それぞれを混同することなく、「なんのために」「何をするのか」頭の中を整理できるようになるかと思います。
留学前に知っておきたかったなと思いました。
興味のあることや、自分に向いているかもしれないことを探る方法。
留学時代の頃の私の場合、身近な人に、「絶対向いてると思うよ。」と言われたから、Webサイトデザインを教えてくれる学校に行くことにしました。
重い腰をあげて通ってみたら楽しくなってきて、私のキャリア形成の土台になりました。
この時は、ある意味、他人に導かれたわけですが、
40歳過ぎて本当にやりたいことが見つかり、そこまでの頭の中のプロセスを振り返って紐解いていくと、こんなことを考えてたな、というプロセスをご紹介します。
まず、全ての見栄とかプライドを横に置きます。(←これがかなり大切)
・やっていて楽しいこと
・やりたいこと
・やってみたいこと
・得意なこと
・好きなこと
・好きなもの
・興味のあること
・やっていても面白くないこと
・やりたくないこと
・できればやりたくないこと
・苦手なこと
・キライなこと
・キライなもの
遊びでもなんでも良いのでとにかく書き出してみる。
んで、書いたものを深掘りしたり、なぜそう思うのか、背景にある出来事なんかも書きます。
最初はあまり出てこないかもしれないし、深掘りなんてできないかもしれません。
そんな時は、思い当たることだけでもノートに書き溜めてはたまに眺める、という作業をするだけでも違うと思います。
そんな作業をやっていると、キライなことと、得意なことが同じものが出てくるかもしれません。
正直、これって、案外難しい作業です。
なぜって、自分のことって近すぎて冷静に見れてなかったり、「当たり前」になってしまってることが多かったりするから。
苦手かも、と思っていたことが、実はやってみたら楽しかったとか、よくよく考えたら、うわー、キライだわとか。
身近な人に聞いても良いかもしれません。
パパっと書ける人もいるだろうし、何週間もかかる人もいるだろけど、一旦、「英語を身につける」ということを忘れて、こっちの作業をすることをおすすめしたいです。
「英語でコミュニケーションがとれる」といのは、あくまでもSomrthing Extraだと思うわけです。
科学的でもなんでもないのと、これを書けばすぐにやりたいことが見つかります!とは言えないのですが、興味を持ってくれたら、やってみてください。
「目的」と「ゴール」と「目標」についてストーリー仕立てでわかりやすかった本
谷口 貴彦 (著)
Maria V PortellesによるPixabayからの画像