こんにちは!Sueです。
私の自己紹介のページで、やりたいことが見つかった!ビビッときた!みたいなことを書いたのですが、先日、『人生100年時代のサバイバル仕事術 好きなことしか本気になれない』という本を読んでいたのですが、ビビッとくるまで、頭と心の中でどう自問自答していたか、プロセスを思い出していました。
後日、本の紹介をしようと思いますが、著者の南さんは、所謂、勝ち組みたいなところからスタートしてるし、世の中を変えるような仕事をしてきて、自らも行動することによって世界を広げていって、その努力もすごければ、出会ってきた人たちもすごい。
それが現在進行形なわけで、そういう人が書いた本じゃないと説得力がないし、買いたいとも思わないと思う。
ただ、やっぱり、なんかこう、スタートというか、若い頃の発想から既に違う人から「好きなことを仕事にしようと言われても…」…ねぇ~。となってしまわなくもないなとも感じました。
エリートと自分の距離を感じてしまうというか。
「やりたいことはこうやってやると見つけられたよ!」とわかりやすく書いてくれていても、やりたいことが「何か壮大なもの」に思えてきてしまいます。(私だけ?)
やっぱり、すごいことじゃないと、だめなんだろうなー。みたいな。
けど、
私はエリートでもないし、なんなら落ちこぼれだし、根性ないし、すぐ楽な方に逃げようとするし、まだ何もやり遂げていなくって、「やりたいことは見つかった!」というステージがクリアできただけだけど、そんな私が書いた方が身近に感じてもらいやすくなるのでは?と思いました。
「そんなんでいいんだ。」とか「こんなろくにブログも書けねーヤツができるなら、オレ(私)にもできそう。」みたいに、「やりたいこと=特別なこと」と思わずに、やりたいことを見つける作業が簡単に思えるんじゃないかと思いました。
ちなみに、やりたいことが見つかってみると、その入口は、壮大なことでもなんでもなかったことがわかりました。
「やりたいことは見つかった!」けど、思い描いた通りにいかないことや、腹の立つことも多々ある毎日で、自己嫌悪に陥ったりもして、まだまだ楽しさはわからないけれど、それでもなぜか幸福を感じていて、今のところ、良い決断をしたんじゃないかと思っています。
自分の人生ですから、自分で舵取りしたくないですか?
もやもやを抱えているあなたがこのブログに奇跡的に辿り着いたなら、これから紹介するやり方を試してみるのはありだと思います。
先にお伝えしておきますが、あくまでも私のやり方だし、科学的根拠もないし、何年かかるかもわかりませんけどね。
●ハウツー本でやりたいことはみつかるのか?
●1.めいいっぱい不平不満を出す。
●2.「好き!・キライ!」と、その理由を出す。
●3.仕事をしたい環境を想像する。
●4.自分の長所と短所を素直に受け入れる。
●5.子供の頃~今までの自分にとっての成功体験を思い出して自分の傾向を知る。
●6.幼少期の環境や、両親、祖父母、従兄弟(従兄弟)、親戚や、印象に残っていること、場面を思い出してみる。
●7.1~6をぐるぐる回してブレストする。
●8.気になったら、実際にやってみる。
●おまけ:この作業をする時は、必ずと言っていいほど、この歌を思い出す。
ハウツー本でやりたいことはみつかるのか?
具体的な「やりたいことの見つけ方」とか「天職の探し方」みたいな類の書籍がたくさん出版されていて、私は20代の頃からよく読んでた方だと思います。
実際にステップ・バイ・ステップで紹介されている「やりたいことの見つけ方」も、必ずノートに書いてやっていました。
紹介されているやり方を試してみれば、すぐに見つかるものだと思っていました。
世の中には色々なタイプの人がいるので、1冊読んで、やりたいことが見つからなかったら、このやり方は自分には合ってなかったのかな?と思って、別の本を読んで試す、といった感じです。
ただ、私が今まで読んできた具体的なステップを書いてくれている書籍の筆者のほとんどが、心理カウンセラーや、コーチ、キャリアアドバイザー。
なぜだかわからないけど、「やりたいこと」が、毎回、みごとに、”心理カウンセラー” や “コーチ”となっていました。
書籍のエッセンスが掴みきれてないから、筆者の体験談みたいなものに影響され、こういう結果になっていたのかもしれないです。
が、なんか違う。
興味がないわけではないけど、ほんとに心理カウンセラーになりたいかと言われると、そこまでではない。
でも、何度やっても、そうなりました。
一度、「やっぱりコーチングじゃない?」と思った時に、某コーチングスクールの説明会に参加してみたのですが、コーチ兼、営業の人と話が全く噛み合わず、それっきり。
スクールは他にもありましたが、説明会にすら行ってないということは、やはりその程度だったんだと思います。
同じゴールに辿り着くのにも、色んなやり方があると思うので、しっくりくる方法と出会えた人は、そこに書かれてあるやり方で解決できた人もいるかもしれませんが、私は出会えませんでした。
ちなみに、先日、本棚を片付けていたら、「やりたいことの見つけ方」なるメモが幾つか出てきました。
そのうちのひとつに、ざっくり書くと、
・何をすることが好きか
・何が得意か
・何をしてお金を得ているか(何をしたらお金を得られるか)
・世の中が望んでいること
をそれぞれ書き出してみる、というもの。
んで、重なって見えてきたものが自分のやりたいことだよ、と。
今、さくっとやってみたけど、到底、「(当時メインでやっていた)IT関連の仕事 → (これだ!と思った)トリマー」という結果には結びつかないです。
ハウツー本を否定するつもりは1mmもないんだけど、上の項目の回答を出すまで、もっともっと自分について深掘りする必要があるからさ。
自分のことを常日頃観察できている人であれば良いと思うのですが、私みたいに、ふらふらするタイプは、その時の誰か(もしくは、なにか)に影響されたことと、なんとなく共通するかな、という自分の中にある部分を書いたり、当時やっていた仕事が起点になってしまったりで、「んー。なんか違うんだよなー。」と思って自然消滅していました。
私が紹介するのは、深掘り方法に近いかもしれません。
1.めいいっぱい不平不満を出す。
プロフィールに、やりたいことってこれだ!とビビッときた。って書いたんだけど、今振り返ると、頭の中で何年もかけて一人会議をしていました。
私の場合は、気が向いたらするウォーキングの時間が一人会議の時間でもありました。
「今日はこんなトピックで、一人会議をしてみよう!」とか思っていたわけではなく、日頃からグチっぽいこともあり、「あー、もうほんとこれヤダ。」から始まり、「(今はやってるけど)これは絶対やりたくない!」ということをブレストのように出していました。
単純に「それって、単なるわがままじゃん?」っていうものでもなんでもかまわず、出していきました。
仕事のことだったら「残業したくねー。」「なんでSQL書いてデータ抽出してんだろ…クソつまんねー。」「2人でできる仕事をなぜ10人も参加してやらなきゃいけないんだ?」「あの会議は何だったんだろう?」とか、家の中のことだったら「皿洗いなんかやりたくねー。」でもなんでも。
100個あるなら、100個あって良い。
1回のウォーキングで出し切る、というより、ウォーキングに出かけた時に、頭に浮かんだらブレストする、というより、ただのグチですね。
そう、グチを出してみる。
この作業をしている時は、「あれ?なんで私、いい歳してこんなキライなことやってんだっけ?」と思って、自分に腹立つこともしばしばありました。
そんな時は、プンプンしながらウォークングしていました。
2.「好き!・キライ!」と、その理由を出す。
次に、「どんなことがやりたいのか?」のブレスト会議に移りたいんだけど、不平不満を出してみたところで、そう簡単にはみつかりません。
文句はたくさんあるけど、じゃあ、何をやりたいかって?
そんなことを自分に問うてみても、「ん~???」っていう状態がしばらく続きました。
しばらくというのは、何年も何年も…です。
どんなことがやりたいのか?「探っていかなきゃいけない」のに、「結論を出さなきゃ!」と思っていたからなんだと思います。
これは質問が良くないな、ということに気づき(んもー、おそい!)、
「好きなこと」「好きなもの」「やっていてイヤじゃないこと」「もしかして、得意かもと思うこと」「イヤでイヤしょうがなかったけど、やってるうちにコツが掴めてきて、イヤじゃなくなったこと」「せっぱ詰まった時に発揮する能力」とかのブレストをしてみることにしました。
・「好きなこと」→「ゲーム!」
・「好きなもの」→「キラキラしたもの」
・「もしかして、得意かもと思うこと」→「エクセルで分析用の資料を見やすくつくる。」
でも何でも良いです。
幼少期の時に好きだったことや、好きなものでも良いです。
自己満足で良いです。
複数あるのなら、何個だって書き出してみます。
同時に、「キライなこと」「キライなもの」「やっていて我慢できないこと」「苦手なこと」「せっぱ詰まってもどうにもならなかったこと」をブレストします。
・「キライなこと」→「団体競技はとことんキライ!」
・「キライなこと」→「無駄な会議がキライ!」
・「キライな人」→「間違えたら、”気をつけてください”って言う人好きじゃない!私は人にそういうリクエスト出す前に、まず、システムでどうにかできないか探るもん。」
とか。
これもなんでも良い。
この作業を頭の中でやっている時に、なぜ好きなのかな、なぜキライなのかな、ということもセットで考えます。
この、なぜなぜが大事なの。
「無駄な会議がキライ!」→ なぜかと言うと、何のためにやってるのかわからないから → なぜ何のためにやってるのかわからないことがイヤなの? → 時間の無駄だから。 → なぜ時間の無駄がイヤなの? → この時間で自分の仕事時間が奪われてしまうから → なぜ奪われることがイヤなの? → …という要領で、なぜなぜを出していきます。
「議題や、決めることが決まってる会議は好き」→ なぜかと言うと、次のアクションにつながるから → なぜ、次のアクションにつながることがいいの? → いろんなやり方を試せることになるし、そのまた次の仮説づくりもできそうだから → …とか。
ここまでやらなくても良いけど、3深掘りはしてほしいです。
これも、1回のウォーキングで出し切る、というより、ウォーキングに出かけた時に、頭に浮かんだらブレストする、という感じです。
この時に、自分の傾向みたいなものも同時に探っていました。
「耳で聞いてアクションを起こすことが好き?」
「目でみてアクションを起こすことが好き?」
「話をしながらアクションを起こすことが好き?」
「実際に身体を使ってアクションを起こすことが好き?」
3.仕事をしたい環境を想像する。
どんな状態で仕事をしたいか、今までの経験で、心地よかった環境を想像してみます。
例えば、私の場合、昔、学校の授業で、春夏秋冬をそれぞれ色で表すという宿題がありました。
(実際の数は忘れましたが)6マス×6マスを書いた画用紙を春用、夏用、秋用、冬用と4枚用意して、それぞれマスの中に自分の思う季節の色を塗っていくものです。
たしか、となり横、上下、同じ色を塗っちゃいけないルールだった気がする。
その宿題をやっている時、向き合っているものが、色と画用紙と自分の頭の中だけ。
黙々と色を選んで塗っていると、いつのまにか、ドームの中にいる感覚になって、その時はすごく満たされた気持ちになって心地の良さを感じていたことを思い出しました。
私の場合、美術の作業に心地よさを感じていたわけではなく、ドームの中にいる感覚が好きだったので、あの感じを毎日再現できると幸せだろうなと思いました。
他にも、仕事中、好きな音楽でもラジオでも流しならできる仕事環境がいいな、とか、お客様と直にコミュニケーションがとれる環境だといいなとか。
ワイワイガヤガヤやりながら仕事できる環境がいいなとか、ひとりで黙々とできる仕事環境がいいなとか、
働く場所へは、徒歩圏内がいいなとか、時間に融通がきく仕事環境がいいなとか、こんな人たちと仕事がしたいな~、でもなんでも。
言うまでもないですが、やりたいことが見つかったら、思い描いていた環境もすぐに手に入るということではないです。
4.自分の長所と短所を素直に受け入れる。
これは、私の場合、昔会社で受けさせられた性格診断テストの結果を見たり、ビッグファイブをオンラインでやってみたりしました。
ぐるぐる眺めていると、なんとなく、自分の傾向が見えてきます。
短所とか、弱みを読むと、すんごいヤんなります。
でもそこはぐっとこらえて、じっくり読んでみます。
こんな長所と、あんな出来事がマッチしたから、あの時のあれが上手くいったんだなーとか、
この短所が全面に出てしまったから、あの時のあの出来事が上手くいかなかったのかなーとか。
あの時は人のせいにしてたけど、結局、自分が悪かったんだなーとか。
できる限り客観的に自分を見てみるツールとして使うイメージです。
短所を恐れるがあまり、動けなくなるのはもったいないので、囚われないようにしたいところ。
南さんの本にも書いてありましたが、昔、『さあ、才能(自分)に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム他著)を読んで、多分に洩れず、私もオンラインテストを受けてみたことがあります。
今も結果は手元にあります。
読んでみると、私って、そうなの?言われてみるとそうかも??みたいな印象でした。
賛否両論あると思いますが、個人的には、そういうものを参考にするのもありなんじゃないかと思います。
色んな確度から自分を眺めてみる感じです。
5.子供の頃~今までの自分にとっての成功体験を思い出して自分の傾向を知る。
自分にとっての成功体験なので、日常の出来事で良いのです。
成功体験というと、これまた”特別な何か”を探してしまいそうだけど、
「できなかったことができるようになってすごく嬉しかった思い出」とか、「無理かもしれないと思ってたけど、できると信じてやってみたらできて嬉しかった思い出」です。
「やり遂げたこと」とか。
参考になるかわかりませんが、私の成功体験はどんなんだったかというと、
小学校に入ると、プールの授業が始まったのですが、私は水に顔をつけることがやっとで、それはそれは悔しい思いをしていました。
他のみんながどうだったかは覚えていませんが、できない自分に悔しさを感じていました。
んで、家からプールが近かったこともあり、夏休み中、誰かに言われたわけでもなく、ひとりで毎日プールに通いました。
当時、子供が多く、いつも混んでたことを思い出します。
子供用のプールの端っこで、学校で教わったことをひたすらトライするのですが、怖くて目があけられません。
数日経った時に、やっと目を開けることができ、そこから更に数日経ったある日、ふわっと浮くことができました。
これが私の幼少期の成功体験ですが、こんなレベルで良いです。
そうすると、自分の長所や短所と合わせて、さらに自分の傾向が浮き彫りになってきます。
私って、ひとりで行動ができるな、とか、できるまで挑戦する傾向があるなとか、そいうこと。
6.幼少期の環境や、両親、祖父母、従兄弟(従兄弟)、親戚や、印象に残っていること、場面を思い出してみる。
じっくり思い出してみる作業をした、というより、ふわっと思い出す感じ。
なので、例えば、じいちゃんって、あの家をひとりで設計してひとりで建てたって母が言ってたなーとか、ばあちゃんの弟さんは自転車屋さんやってたなーとか、そんな程度。
たまに伯母がやってた床屋さんに、従兄弟たちと遊びに行ってたよなーとか。
毎年、家族旅行にでかけてたよなーとか。
両親はフレンドリーというか、わりと図々しいので、家族旅行の時は、たいてい親戚の家に泊まらせてもらっていたんだけど、私はそれが大嫌いだったなーとか。
ちなみに、私の家にもたまに遠くに住む親戚だったり、両親の友人が泊まりにきてたので、昔は普通のことだったのかな。
私と弟は、車で1時間くらいのところにあるピアノ教室に通ってたんだけど、両親が送り迎えできない時は、汽車で通っていて、帰りは、時間まで、雪印パーラーに行って、弟は「エルソンブレロ」とかいうやつを食べて、私は「おとぎの国のアイスケーキ」を食べてたよなー、しかも、2人とも、毎回食べるものが同じ。笑 とか。
一見、やりたいこととは関係ないことのように思えますが、ヒントみたいなものが隠れている気がします。
7.1~6をぐるぐる回してブレストする。
やること1~6まで書きましたが、順番にキレイにやるのではなく、頭に浮かんできたことから始める感じ。
なので、1→3→6終了。の時もあったし、1だけ思い出していたら、ムカついて1時間で終了予定だったウォーキングだったけど、結局2時間ヘトヘトになるまで歩いた時もありました。
6→2→3の時もあったし、すこしずつ全部の時もありました。
1冊ノートを用意して、1~6までを書けるところまで書いて、ふとした時に追記したり、眺めたりするのもいいだろうし、マインドマップでも良いかも。
1回の作業で見つかるというのはあまり現実的ではないんじゃないかと思います。
なので、1週間の作業で見つかる人もいるかもしれませんが、私の場合は、何年もかかりました。
8.気になったら、実際にやってみる。
とにかくやってみる。これしかないと思います。
私の両親は昔、NPO法人を立ち上げる計画を立てていました。
ですが、実際に立ち上げた人に話しを聞きに行った時に、ネガティブな話ばかり聞かされ、うんざりして帰ってきました。
そして結局、やらないという決断をしていました。
その程度だったのかもしれませんが、その話を聞いて、知りすぎるのも良くないなと思いました。
実際にやってみて、違うなと思ったらやめればいいだけ。
私の場合、トリマーの学校に行く前は、もしかすると、今の状況がイヤすぎて、やりたいことが見つかった錯覚に陥ってる可能性があるので、もし、途中で「あれ?ちがうかも。」と思ったら、「良い思い出にしよう」と思って通うことにしました。
トライアル的にやってみるって絶対やった方が良いと思う。
まあ、個人的な、あくまでも、私のやり方ですが、ちょっと試してみようかなーと思ったら1.〜8.をぜひやってみてください!
おまけ:この作業をする時は、必ずと言っていいほど、この歌を思い出す。
歌詞がすごい。いい。
タイトル画像:Arek SochaによるPixabayからの画像