多読

年間3冊しか読書してこなかった私が、30代半ばにして、いきなり年間300冊以上、本が読めるようになった話し。

こんにちは!Sueです。

最近、まだ読んでない本の山の中から何気に手に取った『安売りしない会社はどこで努力しているか?』村尾隆介(著)という本を読みました。

思いがけず、欲しかった情報を手に入れることができ、「やっぱり本は読んでおいて損はないな。」と改めて思いました。

 

年間3冊しか読書してこなかった私が、「年間360冊本を読もう!」と思ったきっかけ

30代半ば、仕事を”頑張っていた”時に、体調を崩しました。

うまく説明できないんだけど、1日中、身体全体の神経が逆だってる感覚っていうのか、

2~3時間しか眠れず起きた朝みたいな感じがずーーーっと続いてるっていうのか。

実際に震えてはいないけど、なんか身体の内側が震えてる!?という感覚。

夜寝る前は、呼吸していない感覚に襲われ、あれ?どうやって呼吸してたっけ?と思って、そのうち心臓がばくばくし出して、ヤバイヤバイヤバイ…私、このまま死ぬんだ…と思って、疲れて気づいたら寝ていました。

ほんとにこのまま死ぬんじゃないか、と毎日思っていました。

大学病院まで行き、24時間心電図もとってもらったのですが、原因は不明。

この時、良かったことは、お医者さんが、「んー。わかりませんねー。でも身体に異常はないので、大丈夫ですよ!」と言ってくれたこと。

ストレスですね、とか、仕事で悩みを抱えてるのではないですか?とか言われてたら、名前のついた病気になっていたかもしれません。

そうか。病気じゃないなら、この症状ってなんだろう?

しばらく考えてみました。

本当は、仕事で、次のステップに進む時期だと頭の中でわかってるのに、面倒だから目を背けて、簡単な作業ばかりやってることが原因なんじゃなかろうか?というところに辿り着きました。

ですが、そもそもどうやったら次のステップに進めるのかかわからない。

よし、困った時は本屋さんだ!と思い、本屋さん通いが始まりました。

 

360冊読むのは無理だとしても、320冊は読むと決めてみた

何がわからないかもわからない、という状況だったので、とりあえず、質より量を目指しました。

単純に、1年365日なので、まあ、5は一旦ムシして、360冊を目指すことにしました。

ただ、途中でくじけるかもしれないので、300冊読めたら、80点で合格にしようと決めました。

360冊: スバラシー!!
320冊: 100点!
300冊: 80点
それ以下: 一生、今いる闇から抜け出せないし、今後一切、成長できないよ。

という目標です。

なぜこんな無謀な目標を立てたか、って?

できない気がしなかったから。

100点は絶対とりたい。

んで、私の場合、必ず、目標プラスアルファで計算しないと、100点取れないので、

あえて、360割る12ヶ月で、計算。

そうすると、

1ヶ月で30冊。
1ヶ月4週間で割って、1週間で8冊。

数字だけ見ると、できそうじゃないですか?

とは言っても、1年に3冊読むのがやっとだった私がいきなり多読できるのでしょうか?

 

親を喜ばせるため、マンガ購入していた幼少期

子どもの頃、マンガでもいいから本を読んでほしいと思う親に喜んでほしくて、読みもしないマンガの本(付録が付いたやつ)を買っていました。

母「マンガ読むようになったんだね!」

私「私が本を買ったら、お母さん嬉しいでしょ? 私は付録があればいいから。」

というエピソードを今でもたまに聞かされます。

そのくらい読書に興味がありませんでした。

読書好きの友人に憧れて、彼女が読んだ本を私も読んでみよう!と思っても、1冊読破できるかできないかという感じ。

社会人になって、やはり、読書好きの同僚に憧れはするものの、いざ自分で読もうと思っても、全然進みませんでした。

読書してる人って、賢いんだよね。

読書の習慣が身についていることも羨ましかったです。

 

長く暗い道のりの始まり

amazonで書籍買うにも、何を選択したらいいのかわからなかったので、本屋さんへ。

どこから始めたら良いのかわからなかったので、とりあえず、仕事関連のキーワードを中心に、目についた本を片っ端から買って読むことにしました。

6冊、とりあえず買ってみました。

足りない分は、amazonで。

あーーーーーーーぜんっぜん読めない。

実は、25~6歳くらいの頃、やっぱり、読書ができるようになりたい、と思って、2日にわたって開催された速読(フォトリーディング)セミナーに参加したことがあります。

びっくりするくらいお支払いした記憶があります。

参加して思ったのは、やはり、練習が必要だということ。

そりゃそうだよね。

参加者の中には、ダマサれた。と本気で言ってた人もいたけど、どんなことを期待してたんだろう?

何を習得するのにも、魔法はない。

ただ、私の場合、そこまでわかっていながら、せっかく参加したのに、全く練習せずにいました。

この360冊読書を開始したのは、確か、34歳くらいの時。

セミナーから、この間、ほぼ読書をしてきませんでしたから、いきなり速読できるわけがありません。

参加した時に使った、ワークシートみたいなものを頼りに、読んでみたはいいものの、こんなんで良いんだろうか?

ってか、そもそも理解できてないかも。ということに気づきました。

ちなみに、教えてもらったことを完璧にやっているわけではないのですが、本を読めば読むほど、このセミナーに参加してよかった!と思いました。

むむむ。どうしよう。

1週間が過ぎ、2週間が過ぎ…

こんなことだと、後々、1週間に読まなきゃいけない冊数が増えてしまう…どうしよう。

 

自己流の目的を定めてみた。

焦る日々だけが続き、こりゃどうしよう…と思ったのですが、このままじゃらちがあかないので、

セミナーで教わった下記3つはやって、

1. この本から得たい情報は何か、を決める。

2. 本を最初から最後まで一定のスピードでペラペラめくる。

3. 目次をじっくり読む。

他に教わったことは、その当時の私にはうまくできなかったので、

代わりに、その本で一番言いたいことじゃなくても良いので、

4. 必ず、実行することを見つける。

ということを課してみました。

一旦、早く読むことは忘れて、やってみることにしました。

平日は、通勤電車の中だけ。

週末は、がっつり家で読書。

最初は、1週間かけて1冊読むのがやっとでした。

「この苦しみを乗り越えたら、楽になる。」はず、と言い聞かせて、読みました。

最初は、「えっ…まだ3冊…」とか「はぁー…まだ5冊」という感じでした。

ですが、読み終わった本が1冊、また1冊と増えていくと、ほんの少しずつですが、嬉しくなっていきました。

 

雲の中から抜け出せた!と思ったら、また雲の中へ

実行できることを探しながらの読書でしたから、週末にがっつり読んだ後、月~金はアウトプットの時間です。

何から始めたのかは覚えていませんが、コツコツと実行していきました。

月〜金の間に読んだ本の数だけアウトプットすることがあります。

実行することは、仕事に直接関わることだけではなく、

例えば、「はじめに」に、著者が、習慣とすることをひとつずつ増やすために、朝起きたらまず、ベッドメイキングをすることから始めました。と書いてあったら、「へぇ~、私もやってみよう。」というものもありました。

ちなみに、ベッドメイキングは、私の習慣にもなりました。

また、マイルール(my rule)の基本は、1書籍につき、1アウトプットですが、場合によっては、数冊からアウトプットを編集して、実行したこともあります。

それを続けて半年くらい経ったある日、仕事をしていて、「あー、こういうことか。」というような、モヤモヤしていたものがパッと晴れた瞬間がありました。

やはり、勉強と、アウトプットの大切さを実感した瞬間でもありました。

飛行機に乗っていて、雲の中から雲の外に出た瞬間みたいな映像が見えた感じです。

ですが、嬉しいのは一瞬で、またすぐに、雲が現れ、雲の中に突入です。

そりゃそうだよね。

数十冊読んで、アウトプットしただけですから、手に入るものは「その分」という感じです。

ですが、読書とアウトプットは裏切らない、という確信を得ることができたので、これがわかると、どんどん読んで、アウトプットしたくなっていきました。

「誰かがやったことをなぞってるだけじゃん。」って思われるかもしれませんが、当時の私には、それが必要でした。

想像力が乏しいのと、知識があまりにもありませんでしたから。

今も、これいい!と思ったことはマネさせてもろてます。ほんとにありがたい。

ちなみに、雲の中に入っては出て…というのは、4年くらい(4年も…)続きました。

 

やったぜベイビー、祝、目標達成!

読んだ本の内訳は、ほとんど、90%くらいが仕事関連の書籍。

たまに、5%くらい、経営者の本や、自己啓発本を読んで、励ましてもらっていました。

残りの5%は、趣味というか、好きな作家や単純に興味のある仕事以外の本を読みました。

そんなこんなで、

1年目、335冊読みました!!

最後の方は、1週間に15冊読まなきゃいけなくなったりしてキツかったですがゲーム感覚でどうにか読みました。

経済的には、1冊1,600円だとして、1ヶ月30冊だとすると、月々48,000円の出費でしたが、メリットしかなかったので、かなり安い自己投資でした。

年間300冊は読めよ。とか言うつもりはないですが、メリットしかないので、あたなに、ぜひ読書をおすすめしたいです。

 

私が習った速読法

フォトリーディングと書かれてあるので、とりようによっては誤解が生じるのかもしれませんが、私は習ってよかったです。

なぜかわからないけど、本を読めば読むほど、そう思う。

部分的にしか使ってないけれど。

新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める
新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める
ポール R.シーリィ (著), 神田 昌典 (読み手), 井上 久美 (翻訳)

 

私が受けたものとは違いますが、トレーニングもあるようです。

なんでも練習だと思いますが、やらないよりやった方が良いかもなと心底思います。

タイトル画像:Foden NguyenによるPixabayからの画像

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