こんにちは!Sueです。
「あーーーどーしよ。人生最大のピンチかも…」という時に、必ず、私を助けてくれる人が現れます。
んで、大抵、その人は、「役目は終わりましたから。ではこのへんで。」とでも言うように、短期間で私のもとを去っていくことが多いです。
昔から、その仲介役をしてくれている何かがいるような気がしていて、目に見えないそれを「ふわっとさん」と呼んでいます。
とか書くと、ヤバい人みたいですかね。
ヤバくないわけでもないので、まあいっか。
話しをもどします。
今回も来てくれました。
ほんとに私は、ラッキーだと思います。
●教え方が上手な人が身近にいたー!
●感覚的より、具体的な方が、やっぱり成長スピードが早そうです。
●教え下手、上手な人の性格にもひみつがありそう。
●自分を知って、チームを底上げできる人がいいね。
教え方が上手な人が身近にいたー!
サロンの中で誰よりも経験年数の長い先輩(Aさん)が、後輩トリマーの仕上げチェックをしています。
私はそれを見ているだけで、結局、先輩が全てカットをしてくれます。
インスタとか、ピンタレストとかで見る(トイプーの場合)「私のかわいいテディ」しか知らないこともあり、かわいくカットしたいのですが、いつも、「頭を超低くカットされた、顔は丸いけど、取って付けたようなマズルの小さい犬」に仕上がります。
毎回、お客さま(犬)が全員同じカットになり、悲しい気持ちになります。
そればかりか、自分が成長している気が全くしません。
なのですが、先日、実務経験年数が2年というBさんと一緒に仕事をする機会がありました。
いつもは、1人1頭担当しますが、ある日、たまたま、Bさんと、トイプーのオールシザーカットを半分ずつさせてもらうことになりました。
なかなかできない部分があって困っていると、カットするポイントをさらっと教えてくれました。
言われてみると、なんだそうか…と思うわけですが、気づきもしませんでした。
この時初めて、「あれ、Bさん、教えることが上手かも?」ということに気づきました。
その翌日、トイプーカットでわからないことがあり聞いてみると、さらっとコツを教えてくれました。
更に翌日、マズルがふんわりした小顔テディの(トイプー)の作り方をわかりやすく、step by stepで教えてくれました。
汚れやすいところをカットして、すっきりしていて、頭は低いけど、ふんわりさを残したかわいいカットです。
生活スタイルに合わせつつ、「かわいいテディ」に、初めて近づけることができました。
今まで、どこを目指して、何を切ってるのかわからなかったのに、この、5分もかかっていないBさんの説明で、切っちゃいけない部分、切らなきゃいけない部分がよくわかり、私のカットは劇的に進歩しました。(身につくのには時間を要しますが。)
ですが、そこへ先程書いた先輩(Aさん)がやってきて、顔をチェックしてくれたのは良いのですが、せっかくふんわりした小顔テディになったのに、結局「頭をさらに短くカットされた、顔は丸いけど、マズルの小さい犬」になってしまいました。
私達は、それを、あぁ…………という目で見ていました。
そして、Aさんから見て、できていないことを10個くらい指摘されました。
指摘された箇所が多く、覚えの悪い私は、1つも覚えられませんでした。
まあ、Aさんの対応はさておき、私としては、Bさんと仕事をさせてくれた「ふわっとさん」に感謝せずにはいられないのであります。
感覚的より、具体的な方が、やっぱり成長スピードが早そうです。
トリマー歴や、どういう感じで今に至るのか、AさんやBさんと雑談していると、見えてきたことがあります。
もちろん、ひとそれぞれで、(この場合だと)AさんとBさんの性格の違いもあるかと思うので、一概に決めつけることはできませんが、私から見たAさんとBさんの違い、ということで言うと、
なんでもAさんは、十数年やってきたベテラントリマーの先輩に、「オレの背中を見て修行しろ」という環境で何年もやってきて、理由はよくわからないけど、2~3年後に、気づいたらチェックなしでお客さまにお戻しして良いことになったとのこと。
なので、未だに、よくわからないことが多いそうです。(謙遜して言ってみた、という感じではなかったので、本心だと思われます。)
それが理由なのかどうかはわかりませんが、毎回、説明に一貫性がなく、教えてもらっている私は、混乱しかしません。
すごく一生懸命指摘してくれたり、教えてくれようとしているのはありがたいのですが、正直、ぜんぜんわかりません。
「かわいいテディ」にしたいのに、全員、「頭を超低くカットされた、顔は丸いけど、マズルの小さい犬」になるから、私の潜在意識が拒絶している可能性もなくはないのかもしれません。
一方、Bさんは、私に教えてくれたように、前の職場で、先輩に具体的にカットの仕方を教えてもらったら、トイプー限定ですが、1ヶ月も経たずに、チェックなし、になったとのこと。
Bさんは、頭にモヤがない状態、のような感じがします。
カットするのに、最初から最後まで、迷いがない、という感じ。
なので、私への説明も、とっても具体的なのかもな、と思いました。
Bさんは、私の教育係ではないので、あんまり教えてもらえる機会がないのですが、5分の説明でいろいろな部分が劇的に改善されます。
もっとすごいのは、簡単に説明してくれるので、部分、部分で、気をつけることが頭に入るので、再現性があることです。
先輩のチェックなしで、お客さまにお返しできるまでになるための階段のステップが10段あるとして、見様見真似でやっていくと、1年で1段登るのがやっとで、登ってはみたものの、不安で不安で仕方なく、次へのステップには進まない。となる感じがしますが、Bさん方式で教えてもらったら、1週間で3段登れた!早く4段目登りたいから、次回、次の課題をクリアしよう!と思えます。
いや、そんな簡単に次々と課題をクリアすることは難しいけど、少なくとも、そういう前向きな気持ちになれます。
説明の上手下手もあるかもしれませんが、もしかすると、感覚的に覚えた人よりも、具体的に指導された人の方が、伸びるスピードが確実に違うのかも、という気がしています。
そりゃそうか。
教え下手、上手な人の性格にもひみつがありそう。
昔の私は、今以上にしょーもなく、「マウントをとる」とはまたちょっと違うと思うのですが、友人と飲んでいると、ついつい、人の話しをかっさらって、自分の話しをしてしまう悪いクセがありました。
自慢する、というより、関連する自分エピソードを話してしまう、というクセです。
それも、今から友人が詳細を話そうとしているのにそれを邪魔して話すという。
悪気はないのですが、関連するエピソードを思い出してしまったから、話さなきゃ、という感じです。
「私にはね、こーであーで、こういう出来事があってねー、あーでね、こーでね…云々。この話題終了。」っていう。
なんていうか、本人は、コミュニケーションを取ることを頑張っているつもりなのです。
ただ、このクセは良くないんじゃないか?ということに気づいてからは、すんごい気をつけています。
何年も私と一緒に飲んでくれたり、仲良くしてくれている友人らに改めて感謝せずにはいられません。mm
話しを戻します。
今振り返ると、オフィスワークでも、同じようなコミュニケーションのとり方をしていた気がします。
悪癖に気づいて、直すように努めるまで、新人教育ができてなかった気がします。
それゆえ、チームとして、なかなか、結果を出すことができませんでした。
これは、あくまでも私の場合ですが、どうして良いか分からず困っている新人に対して、ヒントをあげたり、ポイントを教えたり、コーチングするのではなく、「私はこれができる。みてみろ。オメーもやってみろ。」っていうアウトプットになってしまっていた気がします。
んで、最終的には、「もういい。ヽ(`Д´)ノ できねーなら、あたしが全部やるから。」みたいな。
未経験者だから、できなくて当たり前なんだけど。
対話型というより、単に、一方的なやり方。
Aさんの行動に、すごく似たものを感じます。
穏やかな人なので、私みたいなものの言い方をする人ではないけれど、やっていることがすごく似ています。
得意げに、「私はこんなにカットができる。みてみろ。」「あなたのできてないところは、こことこことこことここと………全部です。」終了。っていう。
ちなみに、私の場合、ですが、それまで自分ががんばってきたことを心のどこかで誰かに認めてもらいたくって、それが、さっき書いたような、見せつけるスタイルになってたのかな、とも思います。
先に書いたBさんは真逆で、新人の私にも「一緒に上手になりましょう!」という感じで、出し惜しみなく、知っていることや、ちょっとしたコツを教えてくれます。
私が困ってると、困ってることを言わなくても、「そういう時は…」みたいに教えてくれます。
みんなのことがウェルカムだし、みんなにやさしい。
そんなことがさらっとできる22歳のBさんには、頭があがりません。
ちなみに、これを書いている今、私は40代半ばです。
トリミング業界では、20代で店長をまかされるサロンが多く、その場合、部下に30代、40代がいると、やりづらい、って言う、というウワサを聞いたことがあります。
でもBさんは、そんなことは微塵も感じていないっぽいところも、私としては、死ぬほどありがたいし、20代前半にして、懐の広さ、深さも感じます。
いきなり私がBさんみたいに気の利いたことができるようになれるわけがないけど、良いところは真似させていただきたいなと思うのです。
いいタイミングで相手のほしい情報をあげる「技術」は盗みたいものだなと思うのです。
このブログと合わせて、忘れずにいようと思います。
『後輩ができた時のことを念頭に、仕事に取り組んでみる。』
自分を知って、チームを底上げできる人がいいね。
柴田 励司 (著)
優秀なプレーヤー。優秀なマネージャー。まあ、そうかもね。
タイトル画像:cottonbroによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/3993460/